祐ちゃんのスケッチブック

日々の生活で趣味として水彩画を描いて楽しんでいます。 私の住んでいる武蔵野の風景が好きで、国木田独歩や徳富蘆花の写生文を片手に武蔵野の風景を中心に描いています。 どうぞよろしくお願いいたします。 独歩の「武蔵野」から引用します。 武蔵野の美はその縦横に通ずる数千条の路を当てもなく歩くことによって始めて獲られる。 春、夏、秋、冬、朝、昼、夕、夜、月にも、雪にも、風にも、霧にも、霜にも、雨にも、時雨にも、 ただこの路をぶらぶら歩いて思いつき、次第に右し左すれば、随所にわれを満足さするものがある。 これが実にまた、武蔵野第一の特色だろうと自分はしみじみ感じている。

2020年12月


2020.12.30額絵初冬の公園01

いよいよ年もおしつまった。
今年は、1月末からの新型コロナの蔓延で、世界中大変暗い話題だけで終わりそうだ。

外出自粛が約一年続き私もおうじょうした。
しかし、それでよかった面もあった。

一番は、絵を描き興味ある人に見てもらい仲間が広がったことです。
おつきあいいただいた方々に感謝いたします。

今年、1月から2か月は、ラインで子供や孫、家族に絵を見てもらうことから始めました。

慣れてきたので、ライブドアーのブログに毎日投稿しました。

その後、趣味人倶楽部にも入会し、多くの絵を11月初めまで、ほぼ毎日投稿しました。
懸命に毎日絵を描いたので、少し画力もついてきたと思っています。

皆様の応援があってできたことだと感謝しています。

これからも、大好きな国木田独歩の世界を多く描きたいです。


   「武蔵野」より引用

まっすぐな路で両側とも黄葉した林が続くところに出ることがある。
この路を独り静かに歩む事のどんなに楽しかろう。

右の林の頂は夕照(ゆうしょう)鮮やかに輝いている。
おりおり落葉の音が聞こえるばかり、あたりはしんとしていかにも寂しい。

前にも後ろにも人影見えず、誰にも会わず。
もしそれが木葉落ち着くした頃ならば、路は落葉に埋もれて、一足ごとにがさがさと音がする。

林は奥まで見すかされ、梢の先は針の如く細く蒼空を指している。
なおさら人にあわない。  
いよいよさびしい。・・・・・・・

落葉をふむ自分の足音ばかり高く、時に一羽の山鳩あわただしく飛び去る音に驚かされるばかり。

この文章を思い出し、積った落ち葉の上で茶色の独歩の世界を描きました。





2020.12.28額武蔵野01

全国の温泉地巡りを開始した。

GOTOトラベルを利用せず温泉を巡っています。
草津、別府、箱根、道後、登別、湯布院、蔵王などなど。

実は入浴剤を利用して楽しんでいます。
日替わりで全国を巡っています。
コロナで旅行ができないので、苦肉の策ですね。

その気になってやれば、結構楽しめます。
皆さまもどうぞお試しあれ。

スーパーの「名物巡りの温泉饅頭」と組み合わせるとグッと楽しさが増します。

さて、今日の水彩画は、武蔵野の晩秋の景色です。

国分寺崖線の小金井付近には、多摩川に向かって、崖下の見晴らしがいいので昔、
別荘が建てられたと聞いています。
そんなこともあり高層マンションが多くたってきました。

滄浪泉園では、その崖線の上に立つ別荘の庭で、高齢者には50円の入場料で楽しめます。
ひっそりしているので、あまり訪れる人もいませんが、静かに紅葉を楽しむことができます。

時々、私は、この静かな庭園で嫌な気持ちを洗い流しております。
中央線の武蔵小金井駅から徒歩約15分の所にあります。困ったことが多い時に、時々ここを覗いて心を落ち着かせています。私のビタミン補給基地です。

滄浪泉園は、

古代の多摩川の最も古い段丘の崖は、立川から世田谷区野毛まで続き、国分寺崖線と呼ばれています。
その斜面からは、地下水が湧きだしています。
それを「はけ」と呼んでいます。

明治大正期に三井家で活躍した実業家が建てた、はけと湧き水を取り入れた庭園を持つ別荘です。
「滄浪泉園」は、犬養毅元首相が名付けたとのこと。

「手や足を洗い、口をそそぎ、俗塵に汚れた心を洗い清める、清々と豊かな水の湧き出る泉のある庭」
という意味があります。
今、コロナ禍の時、清々としたこの泉でコロナを洗いながしたいものです。

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