いよいよ年もおしつまった。
今年は、1月末からの新型コロナの蔓延で、世界中大変暗い話題だけで終わりそうだ。
外出自粛が約一年続き私もおうじょうした。
しかし、それでよかった面もあった。
一番は、絵を描き興味ある人に見てもらい仲間が広がったことです。
おつきあいいただいた方々に感謝いたします。
今年、1月から2か月は、ラインで子供や孫、家族に絵を見てもらうことから始めました。
慣れてきたので、ライブドアーのブログに毎日投稿しました。
その後、趣味人倶楽部にも入会し、多くの絵を11月初めまで、ほぼ毎日投稿しました。
懸命に毎日絵を描いたので、少し画力もついてきたと思っています。
皆様の応援があってできたことだと感謝しています。
これからも、大好きな国木田独歩の世界を多く描きたいです。
「武蔵野」より引用
まっすぐな路で両側とも黄葉した林が続くところに出ることがある。
この路を独り静かに歩む事のどんなに楽しかろう。
右の林の頂は夕照(ゆうしょう)鮮やかに輝いている。
おりおり落葉の音が聞こえるばかり、あたりはしんとしていかにも寂しい。
前にも後ろにも人影見えず、誰にも会わず。
もしそれが木葉落ち着くした頃ならば、路は落葉に埋もれて、一足ごとにがさがさと音がする。
林は奥まで見すかされ、梢の先は針の如く細く蒼空を指している。
なおさら人にあわない。
いよいよさびしい。・・・・・・・
落葉をふむ自分の足音ばかり高く、時に一羽の山鳩あわただしく飛び去る音に驚かされるばかり。